【美少女】



「親友が欲しいの」


瞳の輝く 花の唇を持った少女でした


彼女の中には、お友達候補が2人いて


自分では決めかねて、先生に相談したのだそうです


先生が どう言ったのかは知りませんが


とにかく、彼女は私を選んだようでした



 多分、そのとき 「いいよ」 って


  返事をしたような気がします





その日から、私は彼女を少しずつ避けるようになりました



 遠い日のこと


 10代半ばの頃の思い出です



 小さなガラスの欠片が 私の胸に刺さりました





  (海岸に咲く花)