海辺の町から

なんだかなぁ~ってため息の多い近頃です。
少し気晴らしが出来たらいいな。

22歳の別れ



二十二才の別れ



あなたに さよならって言えるのは 今日だけ~~♪



22歳になるちょっと前
私はひとつの恋を失いました


その頃は生まれた家の傍で やはり混声合唱団で歌っていました
みんな若くて みんな悩んでいて
みんな歌が大好きでした


その人は とても素晴らしいバリトンでした
伸びやかな声は私の胸に心地よく響きました
「郵便馬車の御者だった頃」
あぁ・・この歌はとても素晴らしかった


ほんとうに二人は仲良しでした
誰もが認める恋人同士だったけれど
若さは悲しいものです
明日が見えないのです
その人は自分の生き方に悩んでいました


そうして その恋は終わりを告げました
私は さようならを言われてしまったのです


悲しい月日でしたが
いつの間にか そんな恋も新しい恋の中に埋もれていきました


若い頃ってたった一年のなかでも いろいろ出来るのですね


22歳も終わりの春
私は結婚しました
それからは合唱をすることはずっとありませんでした


いま
ふたたび歌うようになったのは
ほんとうに悲しいことがあったせいですが
それでも、歌うことを知っていた私は幸せかもしれません


歌の文句じゃないけれど
人生はやっぱり川の流れのようなもの
いろんなものにぶつかったり 逆らったり
それでも 海を目指して流れます


大海でゆったりと
いつか天に昇る日がくるまで
流れ続け歌い続けてゆきたいと思います


しかし 若いときはたった1年で新しい恋が出来たのに
この歳になると 何年経っても出来ません
なんででしょう?