「誰もしらない」




私は 意地悪なので


例えば


雨降りの 暗い日


誰もいない 海を見に行ったりします


海は


不用意に 自分の悲しみや怒りを


そのままさらけ出したり しているので


私は いつも


悪い事をしたなぁ~と 思います




誰も知らない はずなのに


見てはいけないものなのに




だから


そんなとき


とっても 恐怖を感じます



だから


そんなとき


すぐに海にさよならします




なぜなら


海の恐怖は誘惑になってしまうでしょう


誰にも さようならも言わず


波の間に消えていきたいと


ふと 思う事だってあるのですから