劣等感と優越感




こどもの頃 我が家はとても貧乏でした。
父は公務員でしたから、暮らせないわけではなかったと思うのですが
こどもが5人
あとからひとり増えて6人
やはり多すぎたのでしょうか。


両親の関心は上の三人までで、
教育熱心なのもそこまででした。
4番目の私は あんこのはみ出しのようなもの、
妹は美少女でしたから、それだけで親を喜ばせておりましたのに、
私ときたら南洋じゃ美人と親が言うような子でしたから。。


そのうえ、あなたは手がかからない、心配することがない。
母に言われて泣きたい気持になったのを今でも覚えています。
私だって、手をかけてもらいたい。
授業参観だって来て欲しい。
成績説明会になんで兄をよこすの?


とにかく貧乏は嫌でした。
学校に払うものがいつも遅れて
そのたびに呼び出されたり、怒られたり・・
私のせいではないのに・・。


結婚した時 子供にはこんな思いはさせたくないって心から思いました。
贅沢させたいわけではありません。
子供の希望が 最初から挫折するようなこと。
お金のせいで出来ないと言いたくないと思ったのです。


でも、不思議なのはそんな生活でしたのに、
お金に関してはかなりの劣等感がありましたが、
なぜかわけのわからない優越感を持ち続けていたことです。
親の教育のせいなのかどうか、
いいにつけ悪いにつけ、
劣等感で崩れてしまわないために、
自然と身に付けたものだったのかもしれません。


長いこと生きてきました。
いろんなことがありました。
劣等感も優越感も だいぶ薄くなってきました。
結局 どちらもたいしたことではな無かったのにね。


なんだか 侘しい話でごめんなさい


春の宵
人生の様々な出会いと別れ
しんみりと思い出しましょう


ちょっと酔い気味ですけどね


(金目川の桜 ちょっと以前のものです)